算数に比べ、国語はあまり好きではないうちの娘。
子どもの国語(読解力)をどう伸ばそうか悩んでいた時に、私自身の中学受験時代のことをふと思い出しました。
- 指示語の指す内容の探し方
- 接続詞をヒントに問題を解く方法
- 比喩や倒置法やウンチャラカンチャラ…(←長年の歳月で記憶が…w)
遠い昔の私は、小学4年生で中学受験のために塾に通い始めたのですが、
”国語”の解き方を知った時の衝撃はインパクト大( ゚д゚)
※当時と今とでは受験内容のレベルも別物だと思いますが…
自分自身の経験からも、国語を得意にするには、知識だったり・方法を学ぶことも必要!
これ、自分も現代文なんて勉強することあるん?って昔思ってたけど、子供の中学受験で、国語の先生の教え方をみて、なるほど現代文も論理的思考なのかと思ったことがある。評論はもちろん、物語文さえも。
主観とセンスじゃなくて、客観と論理で物語文を読む。その力が現代文だと気づかされた。 https://t.co/RqujC02eEe— 陣 (@jinemonne) October 7, 2021
そうして、小学生になりたての子が使えるような、基礎から国語の解き方を学べる教材を探し…
たどり着いたもののうちの2つが、
・『はじめての論理国語』
・『論理エンジン』
でした◎
小学生の娘と一緒に取り組みましたが(今は上の学年のものを継続中!)、親子共々!学ぶことが多かった(゚∀゚)
ということで、今回はこの『はじめての論理国語』と『論理エンジン』の基本情報、そして取り組んだ感想・レビューを記事にします。
『はじめての論理国語』と『論理エンジン』の違いは何?
『はじめての論理国語』と『論理エンジン』の違い
- 『はじめての論理国語』→教科書・テキスト形式で論理的な解き方を学ぶ
- 『論理エンジン』→演習形式で力を試す・身につける
繰り返しになりますが、この2冊の目的はどちらも、
論理的に言語を扱うことができると…
→合理的な思考力を持つことができる
→だから論理的に言語を扱うための訓練が必要だよね
このようなテーマで作られた教材です。
『はじめての論理国語』と『論理エンジン』、どのようにこのテーマを学んでいくのか、それぞれ詳しく見てきいましょう。
『はじめての論理国語』はインプットの教材
『はじめての論理国語』の特徴
教科書・テキスト的教材
読み込む&問題を確認しながらインプットする教材
10のステップ(学ぶテーマ)とその目標(できてほしいこと)が示されており、これからどんな内容を学べるのかがはっきり書かれています。
先程の10のステップを、どのページで学べるのかも、目次を見れば一目瞭然、わかりやすいです◎
ただし、実際に子どもだけで「今何について学んでいるのか」をイメージするのは難しいです。
なので、大人が意識的にポイントとなる箇所を指摘しながら読み進めていくのが良いと思います。
『はじめての論理国語』での雰囲気はこんな感じ
”今、何をやってるの?”が明確なところがとても良い!
『はじめての論理国語』を使って、実際にどのように学習を進めていくのか、画像でお伝えします。
下の画像は、文と文のつながりを考えて、正しい接続詞を使えるようにするためのステップです。
感覚(なんとなく)ではなく、文章の内容や意味のつながりを考え、接続語について学びます。
『はじめての論理国語』では、学ぶテーマの要点がしっかりとまとめられています。
『論理エンジン』はアウトプットをしながら力を身につける
『論理エンジン』の特徴
演習形式の教材
”目標”達成のために、問題を実際に解き進めるアウトプットの教材
『論理エンジン』はとにかく実践して学ぶ
まずは、課題文を読みます。↓
ちなみに、レベルが上っていくほど、文章の長さも長くなっていきます。
また、必ず声に出して読むことが求められています。
そして、ステップ①は、文章全体が理解できているか、話の筋道がしっかりと理解できているかを問われる問題です。↑
ステップ②〜④では、課題文は分割され再掲載されます。↑
大きくストーリーを把握するステップ①の後は、
- 登場人物に関する問題
- 指示語が何を示すかを問う問題
- 心情を表現する問題…
など、細かく課題文を解釈しながら、国語力アップのための問題を解き進めていきます。
ステップ⑤は総合学習として、自分自身で考えたり調べたりする問題です。↑
想像(創造)する力や、コミュニケーション能力を刺激したり、社会のルールなどを学ぶ課題となっています。
『はじめての論理国語』と『論理エンジン』の共通点
『はじめての論理国語』と『論理エンジン』の共通点
- どちらも言語能力の訓練と思考力アップがねらい
- どちらも無学年制
- どちらもとにかく詳しい解説(量多っ!)
ちなみに、『はじめての論理国語』と『論理エンジン』の2冊は、どちらも同じ著者(出口汪先生)という共通点も( ´∀`)
小学生におすすめ!2冊とも出口汪先生の著書!
ちょっとこことで、著者の先生についてお話します◎
出口汪さん、お名前を聞いたことがあるという方もいるかもしれません。
実は、私も大学受験時代に出口先生の参考書を持っていました^^
出口汪先生は、現代文のカリスマとも言われる先生です。
どちらもゴールは”言語能力の訓練で思考力アップさせる”こと
2冊の共通のテーマは、
論理的に言語を扱うことができる
→合理的な思考力を持つことができる
→論理的に言語を扱うための訓練が必要!
出口先生は、これからの時代には、自らの考えを表現する力が必ず必要になり、
それには、言語能力を高めることが必要だと主張されています。
『はじめての論理国語』より:
論理的に読み、論理的に考え、論理的に表現する、そういった技術を子どもの頃から鍛えてこそ、初めてその延長線上のクリティカルな思考が可能となるのです。…(省略)幼児・小学生の子どもたちが将来新しい入学試験に対応し、社会に出ても活躍できる、生きるための学力を養成するための具体的な方法論を備えた、画期的な国語シリーズです。
そこで学ぶことが、この4つの柱↓
- イコールの関係
- 対立関係
- 因果関係
- 文の要点(主語・述語・目的語の関係)
これがら『はじめての論理国語』と『論理エンジン』の目指すゴールです。
論理国語も論理エンジンも、どちらも無学年制
2冊はどちらも
・スタートは基礎から
・スピードは子どもそれぞれでOK
・一からの学習で必ず得意になる
どちらも学年・年齢に関係なく、個人の言語習得能力に合わせて進めていくことを推奨しています。
『はじめての論理国語』より:
言語は総じて発達における個人差が大きいので、学年ごとの輪切り形式で学習することに本来適していないのです。そこで本書は基礎からのステップを踏んで上達するために〜無学年制を採用しています。『論理エンジン』より:
本書は基本的に無学年です。子どもの言語習得能力は様々ですから、能力に応じてどんどん先に進ませてください。
ボリューム満点の解説&保護者向け欄は必読!
他の問題集との決定的な違い
他にはない解説の詳しさ・ボリューム
どちらも別冊になるように綴じてあるので(バリッと剥がせる)、巻末にあるものよりも読みやすいのが個人的にはタイプ^^
『はじめての論理国語』と『論理エンジン』、どちらの解答にも、正解だけが記されているのではなく、
・学習のねらい
・何についての問だったのか
・声がけのアドバイス
・正解の理由
などが全ての問題に対して細かく記載されているので、別冊解答だけでもかなりのボリュームになっています^^;
さいごに|読解力をつけるには『はじめての論理国語』と『論理エンジン』どっちがいい?
『はじめての論理国語』と『論理エンジン』の違いと共通点をあげてきました。
教材の趣旨・ゴールはほとんど一緒なのですが、学ぶ方法が違うこの2冊。
「どっちを使ったほうがいい?」と迷うかもしれませんが、
ポイントは↓
- 『はじめての論理国語』:塾で聞くような解説で、家庭学習ができる
- 『論理エンジン』:練習量・経験値をグンとあげられる
この2つを意識して、必要な方を選べば大丈夫です◎
公立中高一貫校受検を見据えた読解力と作文力をつけるには
「論理エンジン」と「はじめての論理国語」、
この2冊のメリットは、家庭で費用をできるだけ抑えながら国語・読解力を学べることですね^^
ですが、少し正直なことを言えば…
この先、学年が上がったら…子どもの国語・読解問題を見るのは大変だと思う…
ということ( ゚д゚)
そしてそして!
我が家は公立中高一貫校の受験も検討していますが、さすがに適性検査の準備、特に作文分野は外注しよう…と^^;
- 小学校履修内容の基礎・応用問題
- グラフや表などの資料の情報から読み解く問題
- 自分の考えを表現する問題…
↑ザックリですが、
知識や計算能力だけではクリアできない課題に挑戦しなくてはならないということです(゜o゜)
特に3つ目に挙げた「自分の考えを表現する」には、問われている文章を読解する力、そして自分自身の意見を論理的に組み立てて書く力が求められます。
↓こんな感じ( ゚д゚)
画像引用:栄光ゼミナール
読解力を身につけるための学習とは違い、
作文力をつけるには、とにかく書くこと、そしてしっかりと見直し・添削してあげることが大切です!
月2回の添削で作文力を鍛える「ブンブンどりむ」
我が家が最初に始めた作文の通信教育「ブンブンどりむ」、もうすぐ1年が経ちます◎
ブンブンどりむは、論理国語や論理エンジンと同じように、一つ一つ論理的に考えるための練習をしながら、最終的に作文能力も鍛えるという流れの教材です。
コツコツ定期的に作文の練習をしてきた中では、
・書くこと自体に慣れてきた(長い作文も躊躇せずにトライできる!)
・思ったことを順序立てて表現するのが上手になった
というのがここ最近の印象です♡
1年間で結構な量の作文をしてきました^^;↑
これからも継続して続けたい教材の一つです◎
ちなみに、ブンブンどりむは無学年制なので、先取りも可能です。
教材が気になる方や、ちょっと先取りでやってみたい!と言う方は体験キット(無料)を取り寄せてみると良いですよ◎
資料と一緒に、全学年の教材サンプル(実際に試せる)が入っているので、レベルや雰囲気を確認することができます↓
勧誘も一切ないので、気軽に請求してみてくださいね◎
↓
実績と安さでNo.1!学研の作文通信講座
ブンブンどりむの他に低学年から作文を習えるのは学研教室◎
実際の教室だと作文を扱っている教室が少ないのですが、実は通信講座で自宅で受けることができるんですよ!
ブンブンどりむを始めてから1年後、学研に作文の通信講座があることを知り、こちらも受講しています^^;
しかも、学研の通信講座は、作文通信教育の中でも\最安/( ̄∇ ̄)
教材は題材も良く子どもが一人でも楽しく取り組めるような感じです◎
作文をつくるためのアシストもいい感じですし、何よりこちらもプロの添削が頼もしい(゜o゜)
ブンブンどりむと学研と、どちらが好みかはその子次第だと思いますが、
お値段的にも、負担も(ブンブンどりむは添削月2回、学研は月1回)、
試し安いのは学研かな^^;
資料は無料なので、学研の教育方針や、作文講座について気になることがある方は取り寄せてみてくださいね。
↓
国語・読解力・作文の学習って、なかなか家庭でやるのは難しい分野ではあると思います。
お家で費用をかけずマイペースに学習できるものや、プロの力を頼りたいものなど、その時の状況や必要度に応じて選択していきたいですね( ´∀`)