小学校受験でも扱われることのある”図形模写”。
点描写(点図形)がまぁまぁいい感じのところまできたので、次は図形模写でも…と挑戦してみたのですが、
トンデモないことになりました(;´Д`)ハァ…
もうすぐ年長、取り組むのに早すぎる課題ではないはず!なのですが…初めは「こんなにできないものなの?!」と正直困惑しました^^;
本記事では、
・図形模写のどんなところが、どうして難しいのか
・図形模写の上達方法
・図形模写をする前に、もう一度確認しておくべきこと
などを紹介しています。
図形能力を引き上げる練習にもなりますので、小学校受験をする方も、そうでない方も、是非チェックしてみてください!
何が難しい?図形模写で見られている能力とは?
下の関連記事でも紹介していますが、図形模写で測られる能力とは、点描写と同じ
- 注意力
- 構成把握能力
- 筆圧、指先の調整能力(運筆力)
- 作業能力
この図形模写が上手にできるわけではないんだよね〜
図形模写が難しい理由
図形模写は難しい…考えられる理由を挙げてみました。
- 点描写(点図形)のようにガイド・目安・目印がない
- 運筆力不足
- 混乱・あきらめてしまう
- 形の特徴を捉えていない/どんな形でできているか、形の構成を理解していない
1.点描写(点図形)のようにガイド・目安がない
・どこからスタートすればいいのか
・どこまで線を引けばいいのか
・どこへ戻ればいいのか
点描写(点図形)の”・”は、図形を描くための重要なヒント&サポーターなんですね。
まっさらな、なんの目印のないところに書き写す→点描写(点図形)よりも難易度が高い!
図形模写では点描写(点図形)よりも、さら構成把握能力が求められていると感じられます。
2.運筆力不足
極端なことを言いますが、
点描写(点図形)ならば最低限、”・”から隣の”・”までの短い距離の直線が引ければ書きたい図を完成させることができます。
しかし、図形模写では、運筆力においても点描写(点図形)と同等かそれ以上のレベルが必要になります。
3.諦めてしまう
・「お手本と大きさが違う」
・「なんとなくおかしい」
・「全然違うものができた」…
模写だけに限ったことではないと思いますが、
上手くいかない事や、思い通りできない事に対しての「あきらめない気持ち」も育てる必要がありますね^^;
4.形の特徴を捉えていない・どんな形でできているかの構成を理解していない
参考☆実体験
やってみるとわかるのですが^^
図形模写は実は大人でも結構難しいものもあります。
子どもにお手本を見せようと隣で一緒にやりますが、
自分で想像していたようには上手くいかず、微妙な仕上がりになることが多いです^^;
例えば円だったり、星のような形。
でも、その理由は単純にバランスが原因。
一方で、子供と違い、大人はひし形や六角形は比較的上手に描けます!
なぜなら、形の特徴を理解しているので、それをヒントにしながら作業できるから。
つまり、子どもが作業する場合も、その形の特徴を掴むことができれば、もっと上手く描けるはず!
形の特徴を知る・理解することが、図形模写の上達への道!
子どもが「ひし形」や「六角形」に挑戦すると、トンデモナイことになります。
その理由は、子どもは、大人のように「ひし形」や「六角形」の特徴を理解していないことが原因。
図形模写の上達方法1「線の引き方を見直す」
図形模写の前段階として”線の模写”に一度立ち戻ってみましょう。
狙いは運筆力の向上です。
ポイント
☆線の引き方に注意☆
縦線:上から下に
横線:(右利きならば)左から右
「形を模写する」ということに気を取られてしまい、縦線を下→上、横線を右→左に引いている場合があります。
きちんと修正してあげましょう!
(我が家の娘は、上から下、左から右が身についてから、直線を引くのが上達しましたよ!)
この”線の模写”、形の模写よりもずっと簡単そうに見えますが、実際は何度も何度も練習が必要で、時間も多く費やしました^^;
無料学習プリントや、お家の大人が問題を作ってさせてみるのもよいですが、市販の問題集を使うと、少しずつレベルを上げて学習できるのでおすすめです。
図形模写の上達方法2「形の特徴をイメージする」
形の特徴を理解し自分で表現するためには、プリントやワークよりも先に具体物で体験することが大切!
画像の写真は「ひし形」を作ってもらったときのもの^^;
ちなみに、「ひし形」と「平行四辺形の違い」とは
「ひし形」:全部の辺が同じ長さ、向かい合う辺が平行、対角線が直角に交わる(ちなみに正方形もひし形!)
「平行四辺形」:向かい合う辺同士の長さのみが一緒・平行ならOK、対角線は直角に交わらなくてOK
大人でも混同している方がいるようなので、補足です♪
これはもう、言葉での説明というよりも、感覚で身につけてもらうしかないので、何度も繰り返し練習です。
点描写(点図形)でも難しかった”斜めの線”がどうやら鬼門のようですね…。
また、これ以外にも輪ゴム・ストロー・折り紙などで、とにかく形の特徴をインプット・アウトプットさせることが大切です!
図形模写の難しいところを子ども本人にインタビュー
図形模写を練習し始めた頃、あまりにできなかったので^^;気分転換にと子どもに聞いたことがあるんですが、
大体こんなことを言っていました…^^;
それに、どんくらいで止まればいいのか、わからないんだよんね〜
とにかく「ヘンになる」ということを何度も申しておりました^^;
確かに、図形模写は、点描写(点図形)よりも難しく感じるポイントが沢山あるようです…
まとめ
図形模写は、
- 点描写(点図形)よりも、さらに高い構成把握能力が求められる
- 点描写(点図形)よりも、さらに高い運筆力が求めらる
- 形の特徴を理解し、イメージする力が必要
図形模写は、子どもにとって難しく感じる点が沢山ありますね。
点描写のようにヒントやガイドがなかったり、お手本となる形の特徴を捉えていないと上手に模写できなかったり…
ですが、初めて点描写をしたときも、本当に簡単なものでも「?」状態だったはず。
それが、ある程度の期間取り組めば、みるみる上達していったのも事実!
同じように、図形模写も最初は難しいですが、練習量と比例して徐々に上手になっていきます。
平面図形の模写の次は、立体図形の模写へ、という流れでどんどんレベルが上がっていきますが、
我が家でも、楽しく取り組める工夫を取り入れながら、今の時期にしかできないことに日々挑戦中です^^