やって良かった、おすすめのサイパーを紹介するシリーズです◎
『サイパー 思考力算数練習帳シリーズ』の基本情報
・価格:本体価格500円+税
・仕様:白黒/B5冊子
・ページ数:50P〜約58P(解答込み)
・中身:出題のみ(テキストではない)
絵なし・キャラなし・モノクロの超絶シンプル問題集ですが、問題数も多く、難易度も少しずつ上げていってくれるので、実力を付けたい人にはもってこいの問題集です。
今回紹介するのは、
『サイパー思考力算数練習帳シリーズ19 四角わけパズル 初級(1けた✕1けた レベル)』
『サイパー思考力算数練習帳シリーズ20 四角わけパズル 中級(2けた✕1けた レベル)』
我が家では娘が年長の時に四角わけパズル初級にチャレンジし始め、小1の現在は中級も終了しました。
初級・中級と2冊に挑戦したのですが、やはり中級になるとスムーズに行かない場面もチラホラ…
この記事では、
・四角わけパズルを取り組める目安は?やっぱりかけ算ができないと無理?
・どんな力が育つ?
・実際にどんな問題があるの?レベル感は?
・難易度の上がった中級をどのようにして解き進めていったの?
などを紹介しながら、サイパー思考力算数練習帳シリーズ四角わけパズル2冊についてお話していきます。
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【おすすめサイパーシリーズ】比較・順序・線分図
サイパー思考力算数練習帳シリーズ2 文章題 比較・順序・線分図のレビュー記事です。取り組める目安や育つちからなど、実際の出題画像と共に、レベル感や挑戦して気付いた点などを紹介しています。
続きを見る
サイパー思考力算数練習帳シリーズ19&20 四角わけパズルに取り組める目安は?
取り組める目安
小2〜とあるが、実際は、初級・中級ともに、以下の子は挑戦するべき!
・かけ算(1桁✕1桁)をマスター済み
・かけ算(1桁✕1桁)を練習中/覚え中
だって、まるちゃんも2桁✕1桁を覚えていたり、筆算ができるわけじゃないでしょ?
どのように中級を終わらすことができたかは後ほど紹介しますが、
実際、我が家の娘は九九の暗記が完了したレベルで挑戦し、中級を自力で終わらせることができました。 RISU算数継続受講者による、メリット・デメリットの紹介です!お試しキャンペーンだけではわからない、続けているからこそ感じたことも解説しています。 続きを見る
(2桁✕1桁の筆算を”RISU算数”という教材で学習途中といった状況ですが、まだまだ練習が必要^^;)
RISU算数レビュー!メリット・デメリット、継続受講中に起こった変化や効果とは??
また、”最も適した時期”には小2とありますが、実際のところ年齢に関係はなさそう。
というのも…↓↓
参考☆実体験
Q:かけ算の暗記ができてないと無理?
A:初級レベルであれば大丈夫!だけど…!
サイパーシリーズの四角わけパルズ初級レベルであれば、かけ算ができなくても、取り組むことは可能だと思います。
ですが、正直に言うと、かけ算九九を暗記済み、もしくは練習中の子が取り組んだほうが良いとは思います!!
もし、かけ算の暗記はこれから…という子も、暗記とパズルと同時進行くらいで進めていくのも良いかも◎
サイパー 四角わけパズルに取り組むと、どんな力が育つ?
ポイント
・九九の定着に役立つ
・パズルで思考力を鍛える
・数量感覚を鍛えられる
↑少しカッコ良く書きましたが、九九の知識を問題で使う力・辛抱強く考える力、そして「この数だったら、大体この大きさ」という感覚(数量感覚)を身につけることができます。
ちなみに、初級・中級、両方とも50問ずつ収録されており、同じページに同じ問題が2つ載せられていますが、1個は練習用とのこと。
初級の序盤のページは、ひらめきと言うより、九九を正しく使えれば簡単に解ける問題が多いです。
ですが、レベルが上がっていくと(初級の後半&中級くらい)、数量感覚と、パズルを解くような要素(思考力)が必要になってきます。
参考
数量感覚とは、数を量として捉える力です。画像は『天才脳ドリル”数量感覚 初級”』で、我が家では分数を初めて教える時に使いました。
このセンスを磨くと、
・計算が桁違いに早く・正確になる
・数の分解・合成ができるようになり、理数分野の問題が楽に解けるようになる
と言われていますヮ(゚д゚)ォ!
ちなみに、今回のテーマ”四角わけパズル”は、『天才脳ドリル” 仮想思考 初級”』にも載っています。
1種類の問題だけでなく、色々なタイプの問題に挑戦させてみたいという方はこちらもおすすめです◎
『サイパー思考力練習帳シリーズ19&20 四角わけパズル初級/中級』の難易度・レベル感は?
それでは、シリーズ19の初級・シリーズ20の中級、それぞれ後半にいくにつれレベルが徐々に上っていくので、実際の出題画像を例に紹介したいと思います。
そして中級以降になると、”考えて試して”を繰り返すから、忍耐強さと思考力が必要といった感じです
ですが、その前に、まずは解き方のコツがあるので、簡単に説明します。
四角わけパズルの解き方のコツ
解き方のコツは、実際に問題のページに入る前にきちんと説明があるので、こちらを一通り読めば大丈夫です。
特に大事なのが、
1.大きな数から考える
2.たて✕よこの組み合わせ(答えが〇〇になるかけ算のパターンが少ない数字)から考える
例:36と35だったら、35(理由は、36は4✕9や6✕6があるが、35は5✕7しかないから)
ですが、かけ算を覚えたての子にとっては2番が結構難関になるかもしれません…
サイパー四角わけパズル初級編はどんな感じ?
・6✕6マスからスタート
・1桁✕1桁のかけ算でOK
・解き方通り、大きな数字から考えていくとスムーズ
1辺のマス目の数が増えても、解き方通りに大きい数字から考えていきます。
大きな数字から攻めてくと、自然と余ったスペースが簡単に分けることができる問題が多いです。
サイパー四角わけパズル中級編は難しい?
・8✕8マスからスタート
・2桁✕1桁のかけ算が必要(?)
・解き方通り大きな数字から考えていっても、難しい!迷う!考える!
問題集の前半は、マス目は増えますが、シリーズ20初級と変わりないレベルです。
2桁のかけ算はできなくても、11✕○は大丈夫ですね。
通常なら2桁✕1桁のかけ算ができないと、解けない問題も出てきます。
また、大きい数字から囲んでしまおうと思いますが、1辺のマス数が大きいので、縦にも横にもとれてしまいます。
本格的に思考力・仮説思考が必要になってきます。
このように、中級は2桁×1桁ができないと解けないのでは?と感じるかもしれません。
しかし、実際にはそうではなかったので、説明します^^
『サイパー四角わけパズル 中級』2桁✕1桁のかけ算ができないなら、分解する
ポイント
・かけ算は"分解できる”を教える
・四角を分解して考える
かけ算は"分解できる”ということを教えてあげると、答えが〇〇になるかけ算を見つけることができるようになります。
私は最初「2桁✕1桁はまだできないから、一旦ここまでにしようかなぁ…」と中級をやりきるのは半ば諦めていました。
ですが、これから紹介する方法を理解できるようになると、1桁×1桁(九九81まで)しかできない子どもも「もしかして!」と気づくことができます。
この方法を試せる条件は、ある程度大きな数字でも半分こ(÷2)ができることです。
さっそく例をあげて説明してきます。
1辺16マスです。2桁のかけ算ができれば、16という数字、そして32と48を見ればすぐに察しが付きます。
試しに「48」で説明します。
Q:答えが48になるかけ算って、何があるんだろう?
①まずは、48を半分こにしよう!:半分は24→つまり2×24=48
②つぎに、答えが24になるかけ算って、何があるか知ってる?:3×8(8×3)/4×6(6✕4)
③ということは、2×3×8、もしくは2×4×6の答えは48になるよ!
④かけ算は、どの順番で解いても答えは変わらないので、順番を入れ替える。この場合、2×8×3=48
⑤なので、16×3=48
この考え方を理解できれば、1桁のかけ算(九九まで)しかできない/筆算ができない場合でも、答えが〇〇になる2桁×1桁のかけ算を探すことができます。
↑娘はこんな感じで考えて”1桁×1桁のかけ算”と”たし算”で乗り切っていたようです◎
このように、四角わけパズルシリーズ21の中級は、2桁×1桁のかけ算が必須ではありません。
ワンクッション工程が増えますが、より考える力が身に付くとも言えます。
☆最後に☆四角わけパズルは計算と思考力の両方が鍛えられる!
『サイパー思考力算数練習帳シリーズ19 四角わけパズル 初級(1けた✕1けた レベル)』
『サイパー思考力算数練習帳シリーズ20 四角わけパズル 中級(2けた✕1けた レベル)』
出題のイメージや良さは伝わりましたか??
このシリーズ2冊をやってみて良いな〜と思ったことは「計算も必要だし、考える力も必要だから、両方鍛えられて一挙両得〜◎」ということです^^
途中、2桁のかけ算が必要かも?となり、一度はペースダウンしましたが、考え方に慣れるとそのまま最後までやりきることができました。
また、かけ算九九が完璧でない子にも、初級ならパズル感覚で九九を覚えるきっかけにもなります。
学校で習う算数とはひと味違った、家庭学習にぴったりの教材です。是非取り組んで見て下さい❀