こんな方へのお役立ち情報です☆
- 幼児・未就学児の保護者の方で、『今の遊び、何に役に立つ?』が知りたい方
- 子どもに算数や図形を得意になってほしいな、という保護者の方
『このあそびって、この後どんなことに繋がっていくんだろう?』
みなさんは、1歳、2歳くらいの”知育あそび”が、
その後どんな”学び”に結びついていくか、具体的に想像できていましたか?
「なんとなくアタマに良さそう!」だとか「有名なおもちゃだから!」といった理由がほとんどではないでしょうか?
ここ最近娘が取り組んでいる教材を見ていると(年中・年長用の教材・小学校受験対策の教材が多め)、
「この問題って、あのとき遊んだアレとめちゃくちゃ関係ある〜〜〜!」というものが本当にたくさん見つかります!
・”図形が得意”につながるあそび・知育の実例
・なぜ幼児期にそのあそびが必要なのか
今回の記事では、年齢に見合ったあそびのなかで、
かたちや図形に触れるべき大切な理由についてをお話ししたいと思います。
【具体例】図形が得意!につながる幼児期の知育・あそびはコレ!
では、知育グッズやおもちゃごとに、それぞれがどんな学習に結びついているのか、
小さかった頃の知育やあそびが、現在の学習とどのように関連しているのか。
私自身が気づいた「この問題って、あのとき遊んでた〇〇のことだ!」を、
我が家の実体験を例に挙げて紹介したいと思います。
”タングラム”は「補助線をイメージする力」を身につける練習!
”なんとなく頭に良さそう”といったタングラムのイメージですが、
実は、あそびながら自然と図形感覚を鍛えるという効果があります!
型はめや向きを調整したりする作業だと、言葉を話す前くらい(2歳〜)からも挑戦できます!
2ピース以上のなると、かたちの「分解」や「合成」の力を身につける練習ができます。
タングラムは補助線をイメージする能力を遊びの中で磨くことができる知育なんですよ!
ということで、
”タングラム”で身につく図形感覚はコレ!
- 迷いなく(考えることなく当然のごとく)補助線を引ける力
- 図形の中の必要な線だけを選択的に見る力
「補助線」と言うと、中学受験の図形問題でも解くのか?と思われるかもしれませんね。
ですが、けっして年齢に合わない問題を解くのではなく、
幼児期のうちからあそび感覚で図形にふれることが◎ということ!(理由は後述します!)
”あそびの中で少しずつ「センスのよい視点」を育てる”という意識をもって接することが大切!
私にはこの力が無くて、どんだけ苦労したことか…^^;
我が家が購入したタングラムはアンパンマン^^2歳の時に買ったので…
年中の今、アンパンマンは卒業していますが^^;タングラム自体は引っ張り出して今だにあそんでいます!
ご長寿知育玩具ですね^^
ちなみに、少し年齢が上であれば「こぐま会」のステップタングラムのタイプがおすすめですよ!
ガイドボードではなく、お手本帳の上にのせるタイプなので、場所を選ばず使いやすいと思います、買い直したい…^^;
”キューブつみき”は「見えない部分をイメージする力」を鍛える!
こちらも定番の知育グッズですが、ホントに万能です☆
付属のパターンボードがあるのですが、もちろんこちらを使うのも◎ですし、
我が家では「同じの作れるかな?」と、色や配置などそっくりに作れるかをゲームのようにして遊んでいました!
”キューブつみき”で身につく図形感覚はコレ!
- 特定の方向から見た時の見え方をイメージする力
- 見えない部分をイメージする力
積み木の問題は、年長さんレベルの通信教材にも実際に出ていますし、
小学校受験のペーパー問題でも、子どもの”空間認識能力(空間把握能力)※”を図るための問題としてよく出題されます。
例)積み木は全部でいくつあるのか?
ある方向から見ると、どのように見えるのか?
※空間認識(把握)能力とは
位置・方向・大きさ・形状・向きなど、3Dでモノ同士の位置関係を素早く正確に把握・認知する能力のこと。
本を読んで情景を思い浮かべたり、地図を正しく読みとる力なども空間認識能力が関係している。
目の前に見えていないものを、今見えている情報から想像・イメージして理解する力。
私はこのキューブつみきで学ぶことは「かくれんぼ」と似ているな〜と最近思っています^^
小さい子どもとかくれんぼをすると、とても可愛いシーンありませんか?
・頭だけ隠し、体は丸見え
・部屋の隅っこで壁に向かって小さくまるまる
これって”相手から見た時にどう見えているかをまだ理解していない”からこうなっちゃうわけです^^
ですが、段々と、どのように隠れれば、自分の体を相手から見えない場所に隠せるかをイメージできるようになりますよね。
このキューブつみきも、「かくれんぼ」ほどあそび度は高くないですが、実物を使い感覚を身につけるためにとても役に立ちました。
”折り紙あそび”で「線対称をイメージする力」を自然と身につける
実際に折ったり切ったりできる折り紙は、さまざまな形を作ることができますね。
我が家では折り紙は折るだけではなく、ハサミの練習や、切り絵で七夕のお飾りを作るなどでも大活躍でした!
折り紙あそびでは「真ん中の線で左右対象になってるね」だとか、「開いたらどんな形か想像できる?」などの声かけが大切です。
手や指を動かして実際にやってみることで「そうか!」と理解する、
この実体験を繰り返していくことで、自然と図形をイメージ化することができるのが、折り紙あそびの魅力と特徴です!
”折り紙あそび”で身につく図形感覚はコレ!
- 線対称をイメージする力
- 見えない図形をイメージする力
線対称の問題は小学校受験でも出題されますし、小学校6年生でも取り扱われる単元の一つです。
頭のなかでいくら考えても「?」なことは、折り紙を使って実際に作ってみて、
実体験として記憶に残せるようにするのがおすすめです!
実際に目の前に見えない部分をイメージする力・推理する力をあそびの中で自然と身につけられる折り紙あそびは、早い時期から取り入れて絶対に損はありませんよー!
”磁気・マグネットブロック”(マグフォーマー・ピタゴラス)は「展開図をイメージする力」を育てる
ピタっとくっつく感じが楽しいおもちゃですね。
小さい子どもでも、たくさんの遊びに応用できます。
中には磁力が弱く、組み立てると崩れてしまうものもあるそうなので、注意が必要です( ; ; )
我が家はコチラ⬇︎磁力も◎で問題なく使えています!お値段も本家より安いです^^
最初のうちは立体物を作らずに、平面で並べて”かたちあそび”をしても良いですね!
我が家では人形やマスコットのお家を作ったり、乗り物をつくったりして遊ぶことが多かったです↓
扱いに慣れてくると、自然と立体物をつくるようになってきます(子どもってすごい!!)。
その際も、「開いたらこうなるんだね!」「シカクが○個でできるんだね!」など、具体的な言葉で声かけをしてあげることで、
あそびの効果がグンと上がります!
”磁気・マグネットブロック”(マグフォーマー・ピタゴラス)で身につく図形感覚はコレ!
- 平面図を組み立てたときの立体物を想像する
- 立体物を展開した図を想像する
空間認識能力を育てるのに役立つあそびが身につくきっかけになりますね。
年中の今では、サイコロの展開図の問題でつまづいた時などにとても重宝しています!
また、重なり合う辺や頂点についての考察などの小学校以降の学習でも役立ちそうですね^^
【幼児期】図形センスはあそびや知育で育てるべきワケ
なぜ幼児期から”かたち”を意識したあそびや知育を始めるのか。
実は、算数でつまづく子が多いと言われる”図形”に関する感覚は、幼い頃の経験によって差が出ると言われています。
図形はセンス?「イメージする力」はどうやって育つのか
- そもそも、図形センスって何なの?
- 図形問題はセンスがないと解けないのか?
”図形センス”という言葉も、よく算数関連の書籍などで見かけますね。
「図形問題が解けるセンスを持つ」とは??参考書籍の一部を引用します↓↓
図形感覚とは、敢えて言い換えるとすると、「見えてしまう能力」と表現することができます。つまり、実際には書いていない線も含めて、見えてしまうイメージ力のことだといえるでしょう。
引用:『小3までに育てたい算数脳』 高濱 正伸
引用の著書ではほかにも、
- 立体図形を頭の中で自由自在に回転させ、あらゆる方向から見ることがイメージできる力
- 必要なところから好きに切って、正確な投影図や断面図をイメージできる力
- 迷いなく(考えることなく当然のごとく)補助線を引ける力
- 図形の中の必要な線だけを選択的に見る力
といった力を持つ子のことを”図形センスがある子どもの特徴”の例として挙げています。
ですが、どうやらそれらを身につけるにはリミットがあるようなのです( ゚д゚)
図形センスを身につけるにはリミットがある
では、「図形センスって、いつ身につくの?」という新たな疑問が湧きますね^^;
読んでいて「なるほど〜〜」と感じたのはこちら↓
少し長いですが、下の引用を見てください^^;
図形感覚はいつ頃身に着けるものなのでしょうか。(省略)方向音痴の人の例で考えてみましょう。彼が方向音痴になったのは、いつのことだと思いますか。「いつの間にか」あるいは、「気付いたときには」方向音痴だった。そうではないでしょうか。でも、遺伝ではありませんよね。同じ家族の中に、方向音痴な人もいれば、方向感覚がしっかりした人もいるのは、よくあることです。また、うんと小さいときは、方向感覚がない方が普通です。たとえば、遠出したときに「おうちはどちらの方向?」と聞かれて正確に答えられる子どもは滅多にいません。そうだとすると、子ども時代の経験がカギになっていると考えるのが自然です。図形感覚も同じです。「越えられない壁」を越える能力を手に入れられるか否かは、幼児期の体験にかかっているのです。
引用:『小3までに育てたい算数脳』 高濱 正伸
いつがリミットなのかの答えは、なんと”幼児期”とありますね( ゚д゚)
加えて、同書にはこのような記述もありました。
九歳、小3までの段階で、頭の中に空間そのものを描けない子は、その後どんなに努力しても立体の問題を本当にわかるようにはなかなかなり得ないということです。空間に対する認識力の他にも、我々が「越えられない壁」と呼んでいる能力のほとんどは、小3までが勝負です。語学のようなものは真面目であることが勝利の方程式ですから急ぐ必要はないのですが、数学的能力に関する部分に限って言うと、小3までに取得できた能力にすべてがかかっていると言って、過言ではありません。
引用:『小3までに育てたい算数脳』 高濱 正伸
今まさに幼児を育てている身として、気持ちが引き締まるようなフレーズですが…^^;
なにも、幼児に無理な先取りをさせて図形問題をバンバン解かせましょう!といっているのではありません。
幼児期のうちに、いかに”かたち”や”図形”に慣れておく必要があるのか、参考にしてもらいない内容だったので、紹介させていただきました(゜o゜)
まとめ
”図形が得意”につながる知育&あそび
☆”タングラム”で身につく図形感覚はコレ!
・迷いなく(考えることなく当然のごとく)補助線を引ける力
・図形の中の必要な線だけを選択的に見る力
☆”キューブつみき”で身につく図形感覚はコレ!
・特定の方向から見た時の見え方をイメージする力
・見えない積み木をイメージする力
☆”折り紙あそび”で身につく図形感覚はコレ!
・線対称をイメージする力
・見えない図形をイメージする力
☆”磁気・マグネットブロック”(マグフォーマー・ピタゴラス)で身につく図形感覚はコレ!
・平面図を組み立てたときの立体物を想像する
・立体物を展開した図を想像する
あそびや知育は、幼い子ども時代だけで完結してしまうものではなく、実はその後にとても重要な影響を与える可能性を秘めています!
・『数学的能力に関する部分に限って言うと、小3までに取得できた能力にすべてがかかっている…』
・『図形感覚も同じ…「越えられない壁」を越える能力を手に入れられるか否かは、幼児期の体験にかかっている』
先程の引用にあるように、図形感覚・力を獲得するにはリミットがあるということ。