年中の秋に算数検定11級(小学校1年生レベル)を受検、そして年長の6月に算数検定10級(小学校2年生相当レベル)を受検しました。
関連
❁5歳幼児、初めての算数検定11級の合格体験記>>読んで見る
雰囲気や手順など、2回目ということであまり心配はしていませんでしたが、実際は前回の受検と異なる点も多く、受検当日はヒヤっとするトラブルも…^^;
この記事では、年長児が算数検定10級までにしたことや、当日のちょっとした事件などを振り返り、お伝えしたいと思います。
こんな方へのお役立ち情報です☆
- 算数検定にチャレンジする幼児・未就学児の保護者の方
- 算数検定10級にチャレンジしようか検討中の方、レベルを知りたい方
- 受験までの学習法や当日の様子を知りたい方
5歳・年長でも算数検定10級は受けられる?出題内容は?
算数検定11級との大きな違いは「かけ算(九九)」
算数検定11級(小学校1年生相当)で学んだ内容に加えて、さらに下記の内容↓が追加されます。
・百の位までのたし算・ひき算
・かけ算の意味と九九
・簡単な分数 ・三角形・四角形の理解
・正方形・長方形・直角三角形の理解
・箱の形 ・長さ・水のかさと単位
・時間と時計の見方
・人数や個数の表やグラフ など 参考:日本数学検定協会
技能の概要(こんなことができたらいいねという目安)は↓、
1.商品の代金・おつりの計算ができる。
2.同じ数のまとまりから、全体の数を計算できる。
3.リボンの長さ・コップに入る水の体積を単位を使って表すことができる。
4.身の回りにあるものを分類し、整理して簡単な表やグラフに表すことができる 引用:日本数学検定協会
前回の算数検定11級と比べて「ついに来たか!」というのがかけ算(九九)ですね。
分数って、どう教えるの?
「分数はほぼ99%出ないっしょ」と思いつつ、もしもの1%が気になってしまい、ユル対策として天才脳ドリル(数量感覚)初級を使ってみました。
”数量感覚”のセンスを磨くことがテーマの教材なので、分数だけを扱った内容ではありません。
ですが、視覚的に色んな形での”何分の何”が出てくるので、分数の導入にはおすすめなのと、
数を量として捉える練習ができるので、このまま中級・上級まで取り組んでみたいと思っている問題集です。
しかし、この後、分数のかけ算や割り算を教える時って、ただ機械的に・作業的に教えてしまえばいいの??
それとも、理由や仕組み(何で割り算のときはひっくり返して掛けるのか)を教えなきゃいけないのか、謎です…
といっても、理由や仕組みなんて説明できません。どうしよ〜^^;
算数検定10級の合格点・合格率は
合格点:20問中14問以上正解(全問題の70%程度)※各問題1点の配点
合格率:94.1%(2021年度)
今回はとても大きな会場で受検したのですが、娘と同じく未就学児と思われるお子さんも大勢いました。
1年生・2年生のお子さんが大多数と想定されますが、大変高い合格率です。
みなさん、きちんと準備をして検定に臨まれているのがわかります。
算数検定10級の検定料(2023年4月から値上げ)
受検料については受検の仕方によって異なります。
受け方は以下の3通りです。
個人受検:10級は実施なし
提携会場受検:2,700円
団体受検:2,000円
未就学児が小学校低学年レベルの受検級を受ける場合、ほとんどが提携会場での受検になるかと思います。
幼児の算数検定10級|合格までの対策&使用した問題集と学習方法・期間
算数検定11級の受検時と学習期間や学習方法はそれほどあまり変わりません。
しかし、検定内容も少し難しくなっていることもあり、前回よりも「ひょっとしたら不合格かも…」と感じる場面が多かったように感じます。
算数検定10級の対策はこれ1冊!
前回の受検時同様、購入した問題集は過去問題集1冊のみ。
しかし、過去問題集たった1冊でも、
・出題の傾向把握
・未習の内容を確認(対策を練る)
・自宅で模擬検定として使う
ができます。
子ども本人の学習よりも先に、大人が学習の手順を考えてあげることで、効率よく対策できます。
受検を決めたらなるべく早く手元に用意しましょう。
我が家は使っていた↑の問題集は全6回分の過去問が収録されています。
算数検定10級の過去問を無料でダウンドーロする方法
また、直近の過去問題1回分でしたら、日本数学検定協会のHPからダウンロードすることができます!
可能であればサイズは同じで印刷してあげると良いですが、A3サイズを印刷できる家庭は少ないのでは??
ちなみに我が家では11級受検の時も今回もA4でしか練習しませんでした^^;
子どもには「本番の問題用紙と解答用紙は、これより少し大きいよ」と念の為伝えてはいました^^;
幼児が算数検定10級合格までにやったこと①かけ算(九九)関連
参考
❁はじめての算数検定11級、受検時の記事はこちら
解答の仕方など、ツッコミどころ満載です^^;
前回の受検時同様、用意した問題集は過去問題集1冊なのですが、今回は「かけ算」(九九)という壁を乗り越えなくてはなりませんでした。
準備期間は2か月ほどだったのですが、多く時間を割いたのもやはり九九。
かけ算(九九)はどうやって覚えたかというと、年中の頃から受講しているRISU算数で丁度習い始めたところだったのと、その後はひたすら声に出して覚えるというごく一般的な覚え方です。
仕上げは「算願」という無料プリントを使い、ランダムに出される九九81問を3分で解くという練習をしました。
また、かけ算(九九)を覚えるだけでなく、11級受検時と同様(11級では足し算・引き算でしたが)、問題文を式に起こすことにとても苦労しました。
参考
例:花が7本入ったびんが 6本あります。 つぎのもんだいに こたえましょう。
花は全部で 何本 ありますか。
式に起こす"もうひと踏ん張り"に結構時間がかかりました
かけ算(九九)は、大問1の計算問題だけではなく、あとの大問にも出題されるので、しっかりと対策しておかなければなりません。
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【比較】お試しの前に|幼児はRISUきっず・RISU算数、どちらを受講?
幼児・未就学児の子が、RISUきっず・RISU算数、どちらから始めたらよいか迷ったら!年中でRISUきっずからスタートした我が家の正直な感想&2つの違いを画像で比較して、効率よく学習をスタートさせるヒントが得られるかも?!
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幼児が算数検定10級合格までにやったこと②形の理解、その他
1.大問1の対策
2.簡単な分数
3.形の理解(三角形・四角形・正方形・長方形・直角三角形・箱)
4.長さ・水のかさと単位(単位はほぼでない/水かさは要対策)
5.時計(1分単位)
過去の出題を見つつ、↑のような部分を補う対策をしました。
1.大問1(計算問題)
まだ、小学生ほどの集中力がないので、取り組む時間帯などに注意しながら練習を繰り返しました。
3.形の理解
形の性質(三角なら角が3つ、四角なら角が4つ、箱の頂点・辺・面の数、直角の意味など)は検定でも問われる可能性が十分にあります。
しっかりと、言葉の意味や問われている内容を理解できるように練習しました。
また、過去問には、ボールや缶/箱の絵と同じ形を選ぶ出題もあったので、球や円柱/直方体と結びつけられるようにしました。
4.長さ・水かさの単位
長さの単位(センチ・ミリ)は過去に出題されたことがあったので、定規の使い方・メモリの読み方も、実際に使いながら覚えてもらいました。
↑けして目は悪くないのですが、細かい物を数えるのには慣れが必要なようです(後の時計のメモリも同じく…)。
水かさの単位については、リットルやデシリットルなどは過去問で見られなかったため、特に対策しませんでしたが、
「コップ何杯分」を利用し水量の多少を問われるも問題もあったので、そこは練習をしました。
5.時計
11級は5分単位で理解できていればよかったのですが、10級は1分単位で読めなければ(書き込みも)なりません。
先程の定規の話と同じで、細かなメモリを数えるが難しいようで、慣れるまでが大変でした。
幼児が算数検定10級合格までにやったこと③自宅で模擬検定
検定本番2か月前から週末(土日両方、あるいはどちらか一日)に、実際に時間を計って検定形式で練習していました。
注意☆算数検定を始めて受ける場合
幼児の場合、”テスト自体が始めて”ということも少なくないと思います。
だからこそ、本番の検定と同じような環境を作り練習する必要があります。
特に注意してほしいのは”解答用紙の使い方”です。
・解答は解答用紙に書くこと
・ずらして(違う箇所に)書いてしまわないように注意すること
・間違いはきれいに消してから、書き直すこと(採点者がわかるように書くこと)
・制限時間(40分)、自分の席でじっとしていられることなど…
1回、2回の練習だと、本番、失敗してしまうかもしれません。
算数検定10級で合格するには
ポイント
・大問1は10問、絶対に落とさない
・大問6は全問(2問とも)落としてしまう可能性が高い→大問2〜5は手堅く
・大問2〜5は「検定の内容」をしっかり対策する
毎回の出題傾向を知っている方は、お気付きかもしれません。
20問中14問正解すれば合格のことろ、大問1のみで10問(10点)とることができるので、やはり大問1の計算問題はキーポイント。
そして大問6は対策するのが難しい!
算数検定の対策問題集として”文章題入門帳 算数検定10級”のような文章題に特化した問題集はあるのですが、大問6をピンポイントで対策することは非常に困難です。
参考☆もしや!これは使える!
算数検定10級の受検が終わり、だいぶ経ってから始めた問題集”算数ラボ 考える力のトレーニング 10級”。
「これ使っておけば、算数検定の大問6でいい勝負ができたのかも…」と後になって存在を知った問題集です^^;
普段の学習で、思考力を鍛える内容を取り入れるは、とても重要ですね^^;
ちなみに、10級というのは1,2年生レベルに相当するので、算数検定10級にチャレンジするお子さんにも合う内容です。
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算数ラボどう?10級は何歳から?気になる内容や難易度を幼児年長がレビュー
算数的思考力(算数分野の考える力)を伸ばすことに特化した問題集『算数ラボ〜考える力のトレーニング〜』。小学生向けの問題集ですが、実は幼児でも取り組むことができます!学校では習わないような思考力系問題に集中して取り組めるのが特徴!実は算数検定にも効果が?!
続きを見る
幼児は注意!算数検定受検当日の様子
この記事では、前回の受検と異なることのみをお伝えしたいと思います^^
・受検会場の違い
・娘の様子
・周りの子の様子
ひとつずつお話していきます。
算数検定の提携会場の規模、違いすぎ事件
前回は塾の1室、お部屋に学習机が20程並べられているような会場で受検しましたが、今回は全く違っており、娘も圧倒されていました。
また、前回はテスト中保護者が待つスペースはなかったので、外で時間をつぶすしかなかったのですが、今回は会場の脇のスペースで待機することができました。
2回目の算数検定なのに、母子分離が危うかった事件
会場の大きさに圧倒されてしまったのか、予期せぬ出来事が…
泣き出してしまいました。
最近は外でそのようなことがなかったでの、意外過ぎる出来事にこちらも焦りました^^;
自分が想像していたテスト会場ではなかったことに不安を感じたようです。
なんとか保護者退室時間ギリギリで泣き止み、テストも落ち着いて受けることができましたが、まだまだ幼い子供であることを改めて実感しました…。
検定中のお部屋の中の様子をチラ見
大きな会場ですし、コロナ禍ということもあり、会場の前と後ろのドアが 開放されていました。
とても大きな会場で、子どもの人数も相当いましたが、
・机や椅子を何かで叩いて音をたてる子
・椅子に膝立ちになっている子
・(多分一人言だけど)発話している子
・めっちゃキョロキョロしている子…
未就学児・低学年の子も沢山いる会場なので、「仕方がない」と言えばそうかもしれないですが…結構カオスな状態^^;
ここで私が伝えたいのは、”そんな子はテストを受けてほしくない!”じゃなくて…。
「色んな子がいる中での受検になるかもしれない」とご自身のお子さんに伝えるべき
ということ。
娘も気付いていたようですが、なんとか自分の検定は無事に済んだとのこと(当日談)。
中には他の子に気を取られて集中できない子もでてきてしまうかもしれません。
ですので、あらかじめ受検するお子さんに伝えておくとベストです。
まとめとおまけ|幼児の算数検定
まとめ☆幼児が算数検定10級を受けるときには
これから算数検定10級をお子さんが受られる方がいれば、学習期間や当日のことについて少しでも参考になれば嬉しいです。
☆ポイントをおさらい☆
・合格率は高い→準備すれば合格できる内容
・検定本番の練習は慣れるまで何回でもしたほうが良い(出題内容&解答用紙の使い方)
・普段、母子分離に心配がなくても、当日はどうなるかわからない(ので心の準備を^^;)
・40分間、周りに迷惑をかけないように着席できるように
・周りの子に気をとられないように、子どもにあらかじめ伝えておくこと
算数検定は、単位認定制度や入試優遇制度など、一定の階級取得することで将来に役立てることができる可能性のある検定の一つです。
>>幼児・小学生が算数検定を受けるメリットとは?中学受験に優遇措置?!
当然、検定を受ける=準備が必要になるのですが、良い成功体験となり自信となるように、しっかりと手助けをしてあげたいですね。
教科算数の先取り・算数検定対策にはRISU算数
算数検定11級が年中、10級が年長で合格できた理由は、家庭での算数の先取り学習のおかげなのですが、
幼児の通信教育では、中々算数の学習を進めることができず、最初のうちは市販の教材を1冊づつ検討しながら使っていました。
(1学年先取りして受講しているものがほとんどでしたが、それでももっと先のレベルにも挑戦できそうだったので、もったいなく思っていました…)
そこで始めたのがRISUきっず/RISU算数という教材で、主に小学校6年生までの教科算数を独自のカリキュラムで学んでいくスタイルの教材です。
娘も普段の学習に実際に使っていて、それが今回の算数検定にも役立ちました。
算数検定以外も目的にも、
・算数を得意にしてあげたいら、自分のペースで進められる教材を手元に置いておたい
・図形や数が好きそうだから、もっと伸ばしてあげたい
・中学受験を検討しているから、算数はどんどん先取りして余裕をもたせたい
といった方に合うと思います◎
お試し受講もできるのですが、複雑な点もあるので、興味のある方は下の記事を読んでからが検討してみて下さい↓
おまけ☆【ピクチャン】算数検定など子どもの証明写真は自宅でスマホ撮影&コンビニへGO!
話は少し逸れますが、算数検定を受ける際には、受検票に証明写真が必要ですね。
証明写真といっても学校の受験の願書に貼るようなプロが撮ったものでなくても大丈夫なので、ここはなんとか手軽に済ませたいところ^^;(と思うのは私だけ?!)
突然ですが「ピクチャン」をご存知ですか?
子どもの検定の証明写真にピッタリなので、少し紹介させていただくと、
・自宅(場所は問わない)でスマホ撮影&コンビニのマルチコピー機で印刷
・料金は3枚で200円(マルチコピー機に現金投入なのでクレジットカード等は不要)
・アプリでもWeb上でもどちらでも可/会員登録不要(メールアドレスのみ必要)!
・何度でも取り直しできる
・サイズも自由に決められる…
メールアドレスにプリント予約番号が送られてくるので(マルチコピー機に入力する用)、これだけは登録しなければなりませんが、それにしても昔の”証明写真”を用意する時とは違いすぎます^^:
前回の11級受検の際に始めて知ったピクチャンですが、”かしこまらない系”証明写真はコレ一択と言っていい程おすすめです!
画像引用:日本算数検定協会
要件は↑左の内容を参考にして下さい^^
まだ使ったことのない方は、試して見て下さいね^^